強いAIの実現方法 ~実践的な作り方~

強いAIの実践的な作り方を検討しています。メイン記事に主張をまとめています。人工知能関係の書評もあり。なお、今後、任意団体として活動してみたいと考えており、手伝ってみたいという方は是非ご連絡下さい。詳しくは、メイン記事の7を参照下さい。

2019-01-01から1年間の記事一覧

AlphaZero 人工知能プログラミング実践入門を読んだ(その1) 第5章 探索

AlphaZero 深層学習・強化学習・探索 人工知能プログラミング実践入門布留川英一著 2019年 ボーンデジタル 仕事が忙しすぎて時間が取れなかったので、年末年始休暇で、以前買ったこの本に取り組もうと思う。 1章がまえがき、2章がPythonの紹介で、3章が深…

プログラマ募集

強いAIを実現するソフトウェア構築にあたり、助言、協力、作業頂けるプログラマを募集します。強いAIの構築にトライする、ということに興味がある方にご連絡を頂ければ嬉しいです。私は東海地方住みですが、居留地は不問です。 ブログ内ではいろいろ書い…

ARTILIFEとナウシカとたまごっち

人工生命のプログラムと言えば、最近の意欲的な取り組みはドワンゴのARTILIFEであろう。 キャラクターがいくつももぞもぞ動いている動画しか見たことが無いが、プレゼン資料を見ると、生命の目的をいくつかブレンドし、ブレンドの割合が異なるのが個性、個性…

AIが意味を学習するスキームについて 過去記事「意味が分かるとはどういうことか」補足

過去記事を読み直していて、少し考えが進んだなぁと思ったために追記する。 その記事は、バナナの意味を分かるAI(エージェント)とは何かという記事であった。 (ちなみに弱いAIや普通の汎用画像処理では、バナナが映った写真データを入力された時に「バ…

強いAI プログラム構想 まとめ

海外出張等もあり、また1ヶ月ほど更新が出来ていなかった。ただし、あらかた準備は整ったと思われるため、強いAIを構築するための基本原理の有効性を示すためのプログラムの構想をまとめる。 基本原理として、前回提示した内容は以下の通りである。 ・外界…

「脳 回路網の中の精神」を読んだ

脳 回路網の中の精神 M・シュピッツァー著 2001年 新曜社 「科学とは、しっかりとしたモデルをつくるところにその本質がある」 本書を読み進めていたため、1ヶ月以上更新が出来なかった。もともとは、脳の構造、メカニズムについておさらいしようと「メカ…

「岩波講座ロボット学6 ロボットフロンティア」を読んだ(前編)

ロボットフロンティア 岩波講座ロボット学6 2005年 岩波書店 2000年代初め、ホンダのP2、アシモの衝撃から10年ほどたち、アイボが販売されてまもなく、日本のロボット工学が世界一流の勢いだった頃、岩波書店がロボット学という7巻もののシリーズ…

強いAI プログラム構想 モデル相関図

プログラムの構想を進める。今回はメモ書きだがモデル相関図を示す。文末に、プログラミングに詳しい方への助言の依頼あり。 (1)身体モデル&脳モデル 探知→行動を原則とするため、身体モデルは大きくセンサ群とアクチュエータ群に分割。アクチュエータ群…

強いAI アーキテクチャの基本原理について

以前、脳モデルをどうするのかの検討を試みたが、なんらかの成果をあげるには、当初の目論見通り、外界モデルと身体モデルを作っていき、脳モデルは実際に動かしていくしかなさそうという結論になった。 従って、話を前に進めるため、以下を整理していく。 …

「人工知能はなぜ椅子に座れないのか」を読んだ 松田雄馬 著

人工知能はなぜ椅子に座れないのか ~情報化社会における「知」と「生命」松田雄馬著 2018年 新潮選書 以前、同じ著者の「人工知能の哲学」を読んで、その参考文献の多さに感銘を受けたものである。今回は脳神経学で名前を良く聞くダマシオが多く引用さ…

AIが「意味が分かる」とはどういうことか。弱いAIに欠けているもの

今回もポエム色が強いので、ひとりごと扱いにしようかと思ったが、思ったより固い話ができたので、普通のエントリとする。 完全に余談だが、カタカナで3文字以上の技術用語の最後は延ばさないのがJISで決まっているそうな。エントリーでは無くエントリで…

「哲学入門」を読んだ(前編) 戸田山和久 著

哲学入門戸田山和久著 2014年 ちくま新書 GW10連休等もあり、しばらく更新できませんでしたが、落ち着いたので再開します。といいつつ、書評の記事ですが… 本書は、amazonで自動でお勧めされたので買ってみました。著者は名古屋大学情報科学研究科教…

脳モデルの構造について(その2)

最近pythonネタが続いてしまったので、原点に立ち戻り、考えを進めたい。 もともとのブログの趣旨は、外界及び身体モデルを作って、あとは脳モデルをいろいろ試していけば良いということだった。しかし、身体モデルを作る場合でも、直結する脳モデルの構想が…

直感 Deep Learning を読んだ(その3)4章GAN

直感DeepLearning Python×Kerasでアイデアを形にするレシピAntonio Gulli 著 2018年 オライリー・ジャパン 前回に引き続き、今回は4章のGANのうち手書き文字生成。GAN(generative adversarial network)は、本物そっくりの画像をAIが学習して作れるように…

直感 Deep Learning を読んだ(その2)3章CNN

直感DeepLearning Python×Kerasでアイデアを形にするレシピAntonio Gulli 著 2018年 オライリー・ジャパン 前回に引き続き、今回は3章の畳み込みニューラルネットワーク。サンプルプログラムは、windows7、JupyterNotebookで正常に動いた。 前回のニューラ…

シンギュラリティの夢

プログラミング、人工知能関連の話題を書くブログといえば、Qiitaという選択もある。他の人も悩むようで、はてな、Qiita等で検索すると、どちらに書くべきかという記事がいくつかあった。それらを読むと、Qiitaのガイドラインは、 Qiitaには再利用性、汎用性…

直感 Deep Learning を読んだ(その1)

直感DeepLearning Python×Kerasでアイデアを形にするレシピAntonio Gulli 著 2018年 オライリー・ジャパン 作って動かすAlifeに続き、Pythonでのネットワーク実装のために参考とする。 アナコンダをインストールしたWindows7で、正常に動いた。プログラムの…

身体モデルから脳モデルへの入力層の構造について(その1)

脳モデルへは何らかの深層学習系を導入しなくてはならないので、各種のニューラルネットワークにおける入力層の構造から、採用すべき入力層の構造を検討する。 この構造を決定するには、身体モデルにおいてどのようなセンサ入力があるか、また、脳モデルにど…

作って動かすALifeを読んだ(後編)

作って動かすALife 実装を通した人工生命モデル理論入門(後編) 岡 瑞起、池上 高志、ドミニク・チェン、青木 竜太、丸山 典宏 著2018年07月 オライリージャパン 前編、中編の続き。 第7章は「ダンスとしての相互作用」というタイトルで、人工生命ならで…

作って動かすALifeを読んだ(前編) 補足

作って動かすALife 実装を通した人工生命モデル理論入門 岡 瑞起、池上 高志、ドミニク・チェン、青木 竜太、丸山 典宏 著2018年07月 オライリージャパン 本書に載っていたプログラムが、OpenGL関係で自分の環境では動かなったので、第2章のgray_scott.py…

作って動かすALifeを読んだ(中編)

作って動かすALife 実装を通した人工生命モデル理論入門(中編) 岡 瑞起、池上 高志、ドミニク・チェン、青木 竜太、丸山 典宏 著2018年07月 オライリージャパン 前編の続き。第5章までは、自己複製を扱っていた。しかし、人工生命(Alife)の意義は、進…

作って動かすALifeを読んだ(前編)

作って動かすALife 実装を通した人工生命モデル理論入門 岡 瑞起、池上 高志、ドミニク・チェン、青木 竜太、丸山 典宏 著2018年07月 オライリージャパン オライリージャパンの宣伝が目に入り、最近買ってないなぁと思って最近の新刊リストを眺めていたら…

提案のまとめ 詳しくは右側のメイン記事で

・構成論的アプローチを実践するのに、実ロボットを実環境で動かすのではなく、外界モデルと身体モデルの中でAIを走らせ、ソフトウェアのみで行うことを提案。・意味は外界ー身体ー脳の相互作用であり、人間は意味を記号で理解する。脳ではなく外界と身体を…

身体モデルの構想

本ブログでやろうとしていることは、外界-身体-AIの相互作用により、AIが意味を取り扱えるようにして、強いAI実現の突破口とする、外界-身体は、辞書レベルでモデル化したソフトウェアで良い。 今回は、身体モデルについて、要件と作成方針を具体的に整理…

ごはんが3個現れた

少し気軽に、思いついたことを書くこともしてみようと思いました。 結局やろうとしていることは、 外界ー身体ーAIの相互作用によりAIが意味を扱えるように外界ー身体モデルを構築し、人工生命の実験をしていきましょう AIには身体が必要だ派の構成論的アプロ…

「人工知能の哲学」を読んだ 松田雄馬 著

人工知能の哲学 ~生命から紐解く知能の謎~松田雄馬著 2017年 東海大学出版部 前回ネット記事の感想を書いたが、そこで呼ばれていた松田氏の著書2冊を読んでみることとした。まずは1冊目の感想。良書を読むことができ、感謝している。 5章構成で、そ…

外界モデルの構想

本ブログでやろうとしていることは以下の通り。・外界-身体-AIの相互作用により、AIが意味を取り扱えるようにして、強いAI実現の突破口とする・外界-身体は、辞書レベルでモデル化したソフトウェアで良い。 今回は、外界モデルについて、要件と作成方針を…

未来学者は間違っている 私たちの知能の座は「ゲノム」だった 佐倉 統 を読んだ

ネットの記事であるが、本ブログでも最も着目している、身体性を取り扱った記事であり、結論に興味を惹かれたので紹介する。著者は、理化学研究所のAIPチームリーダー佐倉統氏。 勝手にリンクをして良いのか良く分かりませんが、シェアは歓迎だと思われるの…

外界ー身体ー脳モデル構築の進め方概要

しばらく実業が慌ただしく手がつかなかったが、少し落ち着いたので、気を取り直して再開する。考えを再整理すると以下の通り。 AIには意味が分からないので、人間の知性は実現できないという意見がある 意味とは、外界―身体―脳の相互作用である 構成論的アプ…