「人工知能はこうして創られる」(補足) 合原一幸編著 2018年 ウェッジ
合原先生の最後の文章に気になることが書いてあった。
「ゾウリムシの自発性と人の自由意思とは隔絶したものでは無い」(大沢文夫『「生きものらしさ」をもとめて』より)、確かにそんな気もします、と。
ゾウリムシの自発性といえば、ブルックスの主張する探知→行動ループであり、知能は環境との相互作用であることが、いわばこのゾウリムシの文章にも示されているのだ。だから、人間のような知性を作るには外界-身体-脳の三位一体のシステムを構築するべきであって、それはソフトウェアでも構わない、というのがブログ筆者の主張である。
合原先生にも、ゾウリムシの話から、ブルックスの主張に気が付いて頂ければと思う。