以下に分けてエントリーしていきます。ほんとはHPが良いのですが、取り急ぎブログで。
簡単にまとめると、
①弱いAIは意味が分からない。AIの出力結果に意味を与えているのは観測者の人間である。
②人工知能を作るには身体が必要という身体性のアプローチがあるが、実世界でロボットを動かしても、ブレークスルーには至っていない
③意味は外界にあり、AIが意味を扱うには、外界-身体-AIのシステムが必要である
④人間は意味を言語で扱っており、言語はソシュールによれば差異の体系であるから、ソフトウェアで外界-身体を作り差異を表現すれば、ロボットを実世界で動かさずともAIが意味を取り扱えるようになる。
⑤人工知能を作るには身体が必要との主張は正しいと思うが、実世界でロボットを動かすことにこだわらず、外界-身体をソフトウェアで作っても意義があり、かつ実験性が飛躍的に向上することで、強いAIへの道が開けるであろう。
⑥人間は言葉で世界を認識しているのだから、外界-身体も言葉レベルで再現し、その中で深層学習を始めとしたAI手法をいろいろ試せばよい。ヨハネの福音書のごとく「はじめに言葉ありき」である。
1. 意味が分からない弱いAIたち
2. 人工知能には身体と外界が必要である(1)
-ロボット工学における身体の必要性-
3. 人工知能には身体と外界が必要である(2)
-意味は外界にある-
4. ソシュールの記号論による、AIが意味を取り扱う実践的な方法
5. 本項の主張による実践的な強いAIの作り方と、他アプローチの比較
6. -はじめに言葉ありき- 考え方のまとめ
7. 後記 事業化に向けて。参考文献等